1兆ドルを超えた医薬品市場売上高

1兆ドルを超えた医薬品市場売上高

最新の調査結果による、世界の医薬品売上高予測は、2014年にすでに1兆ドルを超え、2018年までに1.3兆ドルに達する見込み

 

2015年8月18日(日本時間)
米国ペンシルバニア州フィラデルフィア発
*米国時間2015年8月4日に発表されたプレスリリースです。

 

グローバルな情報サービス企業であるトムソン・ロイター(本社:米国ニューヨーク、日本オフィス:東京都港区)は、バイオ医薬品業界における世界のR&Dの動向を示す代表的な情報ソースとして、2015年版製薬R&Dファクトブックの発売を発表しました。R&Dへの投資の低下が懸念されていますが、この分析は、全世界売上高が2014年に急上昇して1兆ドルの節目を達成したことを示し、2018年までに1.3兆ドルに達すると予想しています。また、新規分子化合物(NME)の分野が活性化していることが明確になり、2014年の上市はこの10年間で最高の46件にのぼっています。

本調査結果は売上高とNME上市件数の増加傾向および、R&Dパイプラインの規模と以下に挙げる結果にも表る治療分野における展開を通して業界の前向きな将来性を強調しています。

  • NMEの多様化による上市数の増加:2014年の上市の3分の1が抗がん剤を中心とする希少適応症を対象とするものです。65パーセント以上ががん、C型肝炎ウイルス、HIV治療の専門薬でした。
  • 抗がん剤の大きな比重:全疾患領域で引き続き抗がん剤開発が最大の投資を集めています。最近の上市の多くが規制当局からオーファンドラッグの指定を受けました。
  • 開発見極めの早期化および低コスト化:開発初期段階での今後の開発に関する意思決定能力の改善により、第3相のパイプラインの規模が安定して拡大し、成功の可能性が高い化合物の開発が加速しています。

2003年以来、弊社は世界の主要製薬会社と共同で製薬R&Dファクトブックの編纂を継続しております。これによってR&Dの生産性を評価するとともに、R&Dの計画と有効性を強化する業界動向に関する洞察を提供してまいりました。 ファクトブックの基本となる情報は、R&Dパイプラインの規模、成功率、サイクル時間、地域比較、治療分野、ジェネリック医薬品など、業界全体に関する主要動向を対象とする弊社独自の一次情報、競合他社情報、一般公開情報です。

「今年は医薬品業界にとり素晴らしい年です」と、トムソン・ロイターIP & ScienceのBasil Moftah社長は述べています。「ファクトブックが提供する重要な洞察は、消極的な見方を覆すだけでなく、業界にとり最大の難問と取り組むために、今後も革新的解決策を創造し従事し続けるという医薬品業界の強い決意を実証しています。」

 

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