MarkMonitor オンラインブランド保護分野で20年

MarkMonitor オンラインブランド保護分野で20年

Chrissie Jamieson
Global Head of Marketing, MarkMonitor

2019年6月17日

6月、MarkMonitorはオンラインブランド保護サービス提供、20周年を迎えます。

MarkMonitorは6月17日に米国アイダホ州ボイジーに設立されました。当初、従業員はほんの一握りでしたが、この20年で企業ブランド保護の世界的リーダーとして成長し、500人以上の社員を抱える企業となりました。

企業のブランド名を保護し、インターネット上の侵害を追跡するという当初の目標に加え、MarkMonitorのサービスは2000年までにクライアントがオンライン上の脅威に対応できるようにするため、ドメイン管理分野に拡大しました。

 

オンラインブランド保護略史

20年前に遡ると、サイバー犯罪やブランド濫用などブランド侵害事例は顕著ではありませんでした。今日と比べ、当時はネットショッピングをする機会が少ないことを考えると、当然のことと言えるでしょう。

企業は企業ブランドの保護に焦点を当てており、MarkMonitorはドメイン名管理に焦点を当て、主に大手銀行を標的とした初期のやや初歩的なフィッシングサイト対応などのサポートを行っていました。

その後、MarkMonitorはICANN認定レジストラになりました。これにより関連ドメイン名を登録することで、クライアントの商標をさらに積極的に保護することができるようになりました。2003年には業界情報提供サービスをおこなうことで、クライアントは業界の変化に遅れずについていくことができるようになりました。

 

マーケットプレイスへの進出

オンライン市場(マーケットプレイス)が1990年代半ばに一般的になると、模倣品、ブランド偽造とネット詐欺は企業と消費者の両方にとって問題となってきました。

特にメディア企業は、DVD、音楽、書籍の模倣品などブランド悪用の標的となりました。また金融機関にとっては不正防止がますます重要になってきました。さらに広告詐欺が問題になり始め、金融、保険、およびSaaS事業に対するネット詐欺防止の重要性が増しました。 ブランドの悪用に対する消費者の意識は徐々に高まっています。企業はオンライン上の脅威に対応するため、包括的に管理された積極的なブランド保護サービスを取り入れる必要性を認識しています。

 

ウェブサイト侵害対策の普及

MarkMonitorは、ドメインスコアリングと独自のクライアント要件を活用して、クライアントがドメインポートフォリオの規模を適切に決定できるように支援します。

各ドメインが評価されることで、登録失効のための(低価値)候補および回復および/または登録のための(高価値)ドメイン名が識別され、クライアントのリスク許容度のフィルターを通して最適化の洞察が得られます。クライアントのビジネスの必要性とクライアントのドメインポートフォリオの調整をもたらす重要な決定をするのをサポートします。

 

ブランドの確立サポート

MarkMonitorはクライアントの電子メールのフィッシング対策を支援するため、ネット詐欺防止サービスと並行して、2004年にネット詐欺防止セキュリティオペレーションセンターを開設しました。 さらに、集中的なブランド管理に対するニーズの高まりを認識して、MarkMonitorはドメイン名管理からブランド保護を独自のサービスとして分離しました。

グローバル規模のオークションサイトが拡大するにつれて、消費者はこれまで以上にオンライン上のリスクからの保護を求めるようになりました。オークションの監視は、詐欺サイトや侵害サイトを排除することで大きな成功を収め、特に消費者をオンラインで保護することを目的としたサービスの増加につながりました。

技術の進歩はMarkMonitorのサービス向上に不可欠でした。例えばAPIを使用して、ブランド所有者に模倣品や権利侵害に関するリアルタイムの情報を提供することで、常に最新の状況を把握できるようになりました。これによりオンライン上で大切な顧客をより適切に保護できるようになりました。

 

新しい脅威を理解する

今日、ブランドに対するオンライン上の脅威は増え続けています。違法コピー、模倣品、より広範なブランドの濫用、さらにはサイバー脅威も含まれます。 これによりブランド保護戦略も進化しました。消費者、評判、収益を安全に保護しながら、リスクに対処、軽減するためのアプローチが変わりました。

新しい脅威への対応は現在進行中の試みであり、ネット犯罪者がますますマーケティングに精通してきているため、購入者が真贋を判定することがはるかに困難になっています。 企業が自社のビジネスに対する幅広い脅威に確実に対応することで、顧客はブランドを信頼します。MarkMonitorは、gTLD時代のドメインセキュリティと管理から、ネット上の不正と闘うための消費者重視のアプローチの提供に至るまで、市場が拡大するにつれて変わっていくニーズに適応するためにサービスを対応させてきました。

ビデオコンテンツの違法ライブストリーミングも、デジタル著作権侵害の最も急成長している分野の一つです。視聴者は知名度の高いイベントをライブで見ることを好み、海賊版のストリームに標的にされることに対してあまり意識していません。MarkMonitorは、これらの違法なストリームをリアルタイムで遮断することで、視聴者と権利者の両方を保護します。

 

将来のニーズを予測する

今後20年間を予測するのは難しいですが、オンライン上のブランド保護の課題は複雑さを増し続けることでしょう。

企業は企業ブランドと顧客を保護する必要があり、また消費者はオンライン上の潜在的な脅威を警戒し、認識する必要があります。 オンライン上の脅威が多様化し、バーチャルリアリティ、人工知能、仮想通貨、ブロックチェーン、IoTなどの新しいテクノロジーやトレンドがより一般的になるにつれて、特に重要になります。

MarkMonitorは企業がオンライン上の脅威に先んじて対応できるようサポートしています。 現在と将来において、オンラインブランド保護を強化するために、最新の技術開発を利用しながら、サービスを進化させていきます。

ドメインとブランドの保護に関する最新の情報は、オンラインブランド保護のライフサイクルレポートをご覧ください。

 

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