ディスカッションペーパー「その『論文数』、何を数えていますか?論文カウント方法の影響と日本の国立大学の分析」をリリース

ディスカッションペーパー「その『論文数』、何を数えていますか?論文カウント方法の影響と日本の国立大学の分析」をリリース

 

2019年03月15日
クラリベイト・アナリティクス・ジャパン株式会社

 
クラリベイト・アナリティクスは、ディスカッションペーパー「その「論文数」、何を数えていますか?論文カウント方法の影響と日本の国立大学の分析」をリリースいたしました。研究(論文)生産性の分析をする際に、研究のインプット(資金)とアウトプット(論文)の定義・取り方によって結果が大きく変化する可能性がありますが、今回はその「論文数」に関連するカウント方法について分析を行いました。

 

従来、「論文数」というと、論文の整数カウントを用いることが一般的ですが、近年では分数カウントや責任著者カウントでの分析も増えてきています。レポートでは、それぞれのカウント方法の定義や特徴についてまとめた後に、実際に日本の国立大学のデータを使った分析を行っています。

 

整数カウントと分数カウント、責任著者カウントでは、それぞれ正の相関があり、機関別集計における相対的な位置付けは整数カウントの結果とほぼ同じ傾向を示しますが、一部の大学ではその特徴によって相対的な位置づけが変わります。例えば、国際共著率が高い大学や、大規模研究に参画している大学は、分数・責任著者カウントを行ったときに、その整数カウントに対する割合がより低くなります(分数・責任著者カウントを行うと他の大学よりも相対的に論文数が少なくなる)。

 

国際共同研究や、大規模実験・研究は国を挙げて取り組んでいることでもあり、KPIに定める論文数のカウント方法が与える影響を慎重に検討することは重要となります。クラリベイト・アナリティクスでは、こうした検討を支えるために、今後も論文データ、引用データを使う際の影響や注意点について、検証し、議論をしてまいります。

 

今回のレポートについては、以下よりダウンロードができます。
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