トムソン・ロイターが知的財産・サイエンス事業を35億5000万ドルでオネックスとベアリング・アジアに売却する正式合意を発表

トムソン・ロイターが知的財産・サイエンス事業を35億5000万ドルでオネックスとベアリング・アジアに売却する正式合意を発表

 

2016年7月15日(日本時間)
米国ニューヨーク発
*米国時間2016年7月11日に発表された公式プレスリリースの抄訳です

 

ニューヨーク発 – トムソン・ロイター(TSX/NYSE: TRI)は本日、知的財産・サイエンス事業をオネックス・コーポレーション(以下、「オネックス」)とベアリング・プライベート・エクイティ・アジア(以下、「ベアリング・アジア」)傘下のプライベート・エクイティ・ファンドに売却する正式合意を結んだことを発表しました。両社は現金で35億5000万ドルを支払います。

売却はハート・スコット・ロディノ反トラスト改正法に基づく所定の待機期間の満了または終了など、規制当局および監督官庁の承認の対象となるため、売却手続きの完了は数カ月後と見込まれます。買主の資金調達は、本件取引が成立するための条件とはなっておりません。オネックスとベアリング・アジアはすでに負債および自己資本にて買収資金を確保しています。

知的財産・サイエンス事業は、幅広い知的財産・サイエンス分野の情報、意思決定支援ツール、およびサービスの提供を通じ、政府、大学、出版社、企業による新しいアイディアとブランドの発見、保護、商品化のイノベーション・ライフサイクルを実現します。当該事業のポートフォリオの内容はWeb of Science、Thomson CompuMark、Thomson Innovation、MarkMonitor、Thomson Reuters Cortellis、Thomson IP Managerなどが含まれます。

「本日、知的財産・サイエンス事業をオネックスとベアリング・アジアに売却する合意を発表できることをうれしく思います」と、トムソン・ロイターのジム・スミス社長/最高経営責任者は語ります。

「この売却が完了すれば、トムソン・ロイターは世界中の商業と規制が出会う場での事業活動に、さらに力を集中できるようになります。」

「知的財産・サイエンス事業の多彩なポートフォリオは、市場でのポジションが確立された高品質なビジネスで構成されており、お客さまの日常業務にしっかりと組み込まれた製品とサービスを通じ、独自にキュレーションしたコンテンツを提供しています」と、オネックスのコスティ・ギリス(Kosty Gilis)マネジングディレクターは語ります。「この会社を買収し、その経営陣およびベアリング・アジアと提携し、今後さらに知的財産・サイエンス事業を強化し、その成長を支えてゆく機会を得たことをうれしく思います。」

「知的財産・サイエンス事業の経営陣およびオネックスと提携し、同社の世界的な発展、特に、他とは異なる成長機会があるアジアでの発展を支えてゆくことを楽しみにしています」と、ベアリング・アジアのジォーン・エリック・サラタ創立者・最高経営責任者は語ります。「同事業は、中国を含むアジア全域で既に市場リーダーとしてのポジションを確立しておりますが、ますます加速する知識主導型経済への移行と、研究開発重視の傾向に支えられて、今後も成長を期することができるものと確信しています。」

トムソン・ロイターは純売却益のうち約10億ドルを自社株買いに、残額を債務返済(主にコマーシャル・ペーパー)と他の事業への投資にあてる予定です。自社株買いは以前に発表された15億ドルの自社株買いプログラムの一部として行われます。この売却提案のファイナンシャルアドバイザーはグッゲンハイム証券とJPモルガン証券が務めています。トムソン・ロイターの法律顧問はアレン・アンド・オーヴェリーが務めています。

 

トムソン・ロイター

トムソン・ロイターは世界有数の専門家市場向けニュース・情報源です。信頼の置ける答えを見つけるために必要な情報、技術、専門知識の提供に関し、お客さまに頼られる存在として、100年以上にわたり100カ国以上で営業を展開してきました。トムソン・ロイターはトロントとニューヨークの証券取引所に上場しています(シンボル:TRI)。

 

オネックス

オネックスはプライベート・エクイティ会社の中でも、最も古く、成功したうちの1社です。オネックス・パートナーとONCAPプライベート・エクイティ・ファンドを通じ、オネックスは有能なマネジメントチームとのパートナーシップにより、クオリティの高い事業を買収し、再構築します。オネックス・クレジットでは、レバレッジドローン、ローン担保証券、その他の信用証券への投資、運用を行っています。約230億ドルの運用資産中60億ドルが自己資本で、プライベート・エクイティと信用証券の形をとっています。同社はトロント、ニューヨーク、ニュージャージー、ロンドンに事業所を置き、2つの投資プラットフォームを通じて投資を行い、各プライベート・エクイティ・ファンドにおける最大のリミティッド・パートナーです。オネックスの資産総額は360億ドル、年間収益は230億ドル、世界中で約145,000人を雇用しています。オネックスはトロント証券取引所に上場し、シンボルはOCXです。詳しくはhttp://www.onex.comをご覧ください。同社の証券申告書はwww.sedar.comで閲覧できます。

 

ベアリング・プライベート・エクイティ・アジア

ベアリング・プライベート・エクイティ・アジアはアジアで最大級の最も安定したオルタナティブ・アセット・マネジメント会社の1つに数えられ、出資総額は100億ドルを超えます。アジア全域で展開する投資プログラムでマネジメント・バイアウトに出資し、事業拡大または買収のためのグロースキャピタルを企業に提供すると同時に、アジア全域を対象とする不動産プライベート・エクイティ投資プログラムも展開しています。同社は1997年の創立以来アジアで投資を行い、香港、上海、北京、ムンバイ、シンガポール、ジャカルタ、東京に置く7箇所のアジア事業所で125人を雇用しています。現在、アジア各地で事業を展開するベアリング・アジアのポートフォリオ企業は35社にのぼり、従業員数は15万人、2015年の年商は約310億ドルです。詳しくはhttp://www.bpeasia.com/をごをご覧ください。

 

フォワード・ルッキング・ステートメントに関する特別な注意

売買完了時期、売却益の用途など、このニュースリリースにはフォワード・ルッキング・ステートメント(将来の見込みに関するコメント)が含まれます。フォワード・ルッキング・ステートメントは特定の仮定に基づくものであり、弊社が現時点で予想する内容を反映しています。したがって、フォワード・ルッキング・ステートメントは、実際の結果や出来事が現時点の予想とは大幅に異なるかもしれないというリスクと不確実性を伴います。こうしたリスクや不確実性には、規制当局の承認を受け、売買完了条件を満たす上での双方当事者の能力に加え、トムソン・ロイターが、カナダの証券規制当局や米国証券取引委員会に届出または提出する書類に関連する他の要素が含まれます。

知的財産・サイエンス事業の全部または一部が関与する売買が必ず完了する、あるいはフォワード・ルッキング・ステートメントとして記述された他の出来事が現実に必ず発生する、という保証はありません。準拠法により義務付けられる場合を除き、トムソン・ロイターはフォワード・ルッキング・ステートメントを更新または修正する義務を負いません。

 

情報出所 : トムソン・ロイター(Thomson Reuters)
2016年7月11日
英文プレスリリースはこちら

 

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