クラリベイト、ライフサイエンス分野のディールメイキングに役立つ予測分析をリリース

Cortellis Deals Intelligenceに新しく人工知能を活用したトレンド可視化と予測分析機能を実装

2021年4月22日 ロンドン (英国)

クラリベイトは、ライフサイエンス分野のディール情報を提供するCortellis Deals Intelligenceの機能強化を発表しましたのでお知らせします。新機能として、ディールトレンドの可視化や予測分析機能が追加され、ユーザーは自信を持ってディールメイキングの状況を把握し、資産の潜在的価値を素早く理解することができるようになりました。

 

事業開発チームにとって、医薬品開発の各段階における導入候補品の潜在的な正味現在価値(NPV)を算出するために必要な情報を見つけ出し、分析するにはたびたび困難を伴います。アセットのROIを算出するために、企業は社内外のさまざまな情報源から得た情報を用いて、データ駆動型のアプローチをとっています。既存のNPVモデルは、計算が手動であることや、データにギャップがあることなど、煩雑でエラーが発生しやすいものです。人工知能(AI)を使えば、より洗練された形で、迅速に導入候補アセットの価値をアウトプットする可能です。包括的なデータとAIを利用し、可能な取引規模を予測することで、ライフサイエンス関連企業は医薬品への早期投資を実現し、患者さんの生活を変えることが可能となります。

新しい予測分析機能には、直感的なインサイトと対象を絞ったデータフィルターが含まれており、事業開発担当者は、手作業や静的な分析に頼ることなく、潜在的な取引サイズや契約一時金を容易に算出することができます。ユーザーは、治療領域、分子、パートナーの種類に応じて、取引額を予測し、リスクを評価するために、迅速かつ容易に取引額を検索・分析することができます。 予測分析機能には常に最新の情報が提供されるため、静的な手動のNPVモデルと比較して、市場動向の調整やより高度な予測が可能です。Cortellis Deals Intelligenceに搭載された新しいアルゴリズムは、クラリベイトが開発した最新の予測分析ツールであり、Drug Timeline & Success Rates予測ツールの成功に続くものです。クラリベイトのライフサイエンス・インテリジェンス・ソリューションであるCortellis Deals Intelligenceとのシームレスな接続と相互運用性により、医薬品開発期間中のより包括的な調査・分析が可能になります。

調査によると、企業が協力してリスクやリソース、潜在的なアップサイドを共有するディールメイキングは、2020年に記録的なレベルに達し、約2,000件、金額にして約2,000億ドルの取引が行われました1。 2020年には、ライセンス供与、共同研究、合弁事業を含むドラッグディスカバリーおよび前臨床の取引が573件あり、全体の取引額の1/3以上にあたる739億6,000万ドルに達しました2。 そのうち条件が開示された案件は124件で、平均取引額は5億5,600万ドルでした。2019年には、419件のドラッグディスカバリー・前臨床の案件があり、全体の金額は586億ドル、そのうち128件が条件を開示しており、平均取引額は4億5800万ドルでした3。 これらの調査結果は、バイオファーマが初期段階のアセットへの投資(量および取引規模)を年々増やしていることを示しています。

 

クラリベイトのCortellis担当バイスプレジデントであるKetan Patelは次のように述べています。”この10年間で、ディールメイキングの場が、臨床段階のパートナーシップから初期段階のパートナーシップへとシフトしていることがわかります。バイオファーマにとって、これらのディスカバリー段階や前臨床段階にあるアセットの価値を算出することはますます困難になってきています。これらのアセットは、より高いレベルの投資を必要とし、失敗のリスクも高くなります。Cortellis Deals Intelligenceに搭載されているディール予測分析のようなAIツールは、NPV分析の当て推量を軽減することができます。最終的には、バイオファーマはより賢い投資を行い、治療薬を迅速に患者に届けることができるのです。”

 

クラリベイトは、医薬品、医療機器、医療技術のライフサイクル全体にわたってお客様を包括的にサポートし、情報に基づいた根拠のある意思決定を行えるようにすることで、人々の健康を増進することを目指しています。クラリベイトは今後も、幅広い分野の専門知識とデータサイエンスを融合させ、臨床および商業的成功を支える重要なインサイトを提供していきます。今回のCortellis Deals Intelligenceの機能強化は、クラリベイトがCortellisのライフサイエンス・インテリジェンス・ソリューションを拡大するために行ってきた多くの投資の1つであり、今後も継続して行っていきます。

詳細については、Cortellis Deals Intelligenceをご覧ください。

 

データ出典:

  1. Clarivate “2020 Deals Review Report: A Blockbuster Year for Biopharma Deal making,” February 2021
  2. Clarivate “Cortellis Deals Intelligence: Deal Trends,” April 2021
  3. Clarivate “Cortellis Deals Intelligence: Deal Trends,” April 2021

 

 

クラリベイトについて
Clarivate™は、イノベーションを加速する信頼性の高い知見や分析を提供する、世界的リーディングカンパニーです。弊社の使命は、新しいアイデアから人生を変えるような発明を生む時間を短縮するための、実用的な情報とインサイトを提供することにより、お客様が抱える難題を解決できるよう支援をすることです。サイエンスや知的財産の分野において、基盤となる研究やアイデアから保護、そして商業化に至るまで、イノベーションのライフサイクル全体をカバーする深い専門知識を備えたサブスクリプションおよびテクノロジーベースのソリューションを提供しています。日本をはじめ、中国、韓国、東南アジア、オーストラリア、ニュージーランドなど、アジア太平洋地域を含む世界各国で事業を展開しています。詳細については、clarivate.com/jaをご覧ください。
Cortellisスイートを含むライフサイエンス関連製品・サービスの詳細については、クラリベイト サイエンス事業部(TEL 03-4589-3103)までお問い合わせください。

 

将来の見通しに関する記述について
本プレスリリースならびに口頭の記述に含まれる情報は、クラリベイトに関する予測や将来の見通しに関する記述が含まれている場合があります。将来の見通しに関する記述は、クラリベイトが作成時点において期待すること、もしくは将来の出来事についての予測を提供するもので、期待される相乗効果やその他の将来的見込みに関する記述を含んでいることがあります。これらの記述には、クラリベイトの管轄外の要因により、実際の結果が物理的に大幅に変わる可能性のあるリスクや不確定事項が含まれています。クラリベイトは、新たな情報、将来の出来事、その他の結果の如何を問わず、ここに示された記述を更新または修正する義務は一切負わないものとします。

 

Clarivateとそのロゴ、およびここで使用されている他のすべての商標は、それぞれの所有者の商標であり、ライセンスに基づいて使用されています。

本リリースは、Clarivateが2021年4月22日に発表したプレスリリースを日本語に翻訳再編集(一部追記を含む)したものです。英文ニュースリリースは、https://clarivate.com/cortellis/news/clarivate-releases-predictive-analytics-to-help-fuel-life-sciences-deal-making-landscape/をご参照ください。本資料の正式言語は英語であり、その内容・解釈については英語が優先します。

 

本プレスリリースに関する問い合わせ先
Catherine Daniel, Clarivate
media.enquiries@clarivate.com

クラリベイト サイエンス事業部 マーケティング担当
TEL:03-4589-3103
Email:marketing.jp@clarivate.com