知財管理への投資と拡張

クラリベイトとCPA Globalの統合により、両者の強みを活かして、更なる優れたソリューションを提供できるようになります。その例として、知的財産管理システム(IP Management System: IPMS)があります。今回の記事では、統合されたIPライフサイクルマネジメントを導入することで、当社が知財管理をどのように進化させているのかをご紹介したいと思います。(IPの未来に対する私のビジョンについては、最近の投稿をご覧ください。)

 

お客様に最適なものを維持
世界中の企業や法律事務所の知財専門家は、CPA Global IPMSソリューション(FoundationIP、Inprotech、Ipendo、IPfolio、Memotech、Patrawin、The IP Management System、Unycom)を利用しています。当社は、クラリベイトの一部として、現在そして将来にわたって、これらのソリューションに取り組んでいきます。

 

現在CPA Global IPMSソリューションを使用している方にお伝えしたいのは、クラリベイトがこれを継続して投資および拡張していくことを保証するということです。当社のソリューションがお客様のプロセスで果たす役割を理解し、混乱を回避するために尽力いたします。

 

当社は、確立された知財管理ソリューションの価値をさらに高めています。これにより、特許・商標データの検証と強化、統合された検索と監視、訴訟データ、訴訟分析などのリアルタイムインサイトなど、クラウドベースのクラリベイトリソースへのシームレスなアクセスが可能になります。これらの機能強化に関する最新情報にご期待ください。
私たちは共に成長することをお約束します。ソリューション全体に統合している新しいデータ資産、テクノロジー、サービスは、法律専門家がクライアントにサービスを差別化し、ビジネスを成長させながら、より効果的かつ効率的にサービスを提供できるよう支援することを目的としています。

 

知財管理の拡大
さらに、私たちのコミットメントは、既存のプラットフォームへの投資やサポートに留まりません。知財管理は、今後の幅広いビジネス戦略の重要な要素です。

 

企業の知財担当者や法律事務所の方々とお話をしていると、多くの方が知財ポートフォリオの管理において課題に直面していることを実感されています。これらの資産が持つ潜在的な価値は非常に大きいと認識していますが、バラバラのツール、時間のかかる手動プロセス、着実に増加する特許・商標の量、そしてそれらを管理するためのリソース不足に悩まされています。

 

さらに、サイロ化されたシステムでは、最も生産性の高い研究開発グループを特定したり、競合他社のIPポートフォリオと比較してベンチマークしたりするなど、実用的なビジネスインサイトを生み出すために必要な全体像を把握することができません。

 

今こそ知財管理を、管理作業からビジネス価値を高める効率的な原動力へと変える、新しいアプローチが必要です。クラリベイトは、ドケッティングを中心とした考え方から、真に統合されたIPライフサイクルマネジメントモデルへのパラダイムシフトに取り組んでいます。

 

このモデルは、重要な知財の維持活動のように、既存のツール、タスク、プロセスを結びつけるだけでなく、従来から知財管理として考えられていたものを拡張します。その一例として、当社が市場に投入している一連の新機能があります。これにより、知財部門がこれまで知財管理システム(IPMS)の外で行っていた、これまでのネットワークを超えるコラボレーションやコミュニケーションの改善、請求書の管理、情報フローの合理化を行うことができます。

 

変革をもたらす体験
新しいモデルでは、最高水準のデータを備えた幅広い知財管理サービスと、IPライフサイクル全体をカバーする自動化機能が統合されています。その結果、デジタル知財ユーザーは、IPライフサイクルのどの時点においても、プロフェッショナルが必要とする機能、サービス、インサイトを、自分がほしいかたちで受け取ることができるようになります。

その際、当社の基本的な目標は「推進すること」です。

  • 管理業務における摩擦を減らすことによる優れた運用の実現
  • 専門家をより大きなIPエコシステムに結び付けることによるコラボレーション向上
  • データに基づいたインサイトよるより良い意思決定

 

このビジョンを実現するためには、知財業界ではこれまでに達成されたことのない高度な統合が必要となりますが、お客様のニーズを満たすために、ユーザーエクスペリエンスと相互接続された様々なサービスへの「摩擦のない」アクセスを優先する他の業界では一般的です。歴史的に見て、複数のプロバイダーに機能が分散している断片化された知財市場は、完全に統合されたIPライフサイクル管理システムを開発する上での障害となっていました。クラリベイトは、業界で最大級の幅広い知財管理サービス、豊富なデータ、IPライフサイクルに関する深い知識を一つに集め、お客様が知財の可能性を最大限に引き出すことができるように、これまで分離されていた機能を統合することができる独自の立場にあります。

 

この画期的な取り組みについては、今後数週間のうちにさらに詳しい情報をお伝えする予定です。それまで、皆様の変わらぬご信頼とご協力をお願いいたします。

 

知財の可能性を最大限に引き出す準備はできていますか?クラリベイトがどのように企業のイノベーションを加速させ、知的財産を保護し、運用のトータルコストを削減するのか、詳しくはこちらをご覧ください。