Derwent Top 100 グローバル・イノベーター 2018-19を発表

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クラリベイト アナリティクス(本社:米国フィラデルフィア、日本オフィス:東京都港区)は、保有する特許データを基に知財・特許動向を分析し、世界で最も革新的な企業・機関100社を選出し、発表しています。2011年より開始し、今年で8回目となります。独創的な発明のアイデアを知的財産権によって保護し、事業化を成功させることによって世界のビジネスをリードする企業・機関を選出しています。

「イノベーション」の定義はいろいろありますが、Top 100グローバル・イノベーターの特徴は、特許に関する情報に焦点をあて、できるだけ数値化し、定量的なデータとして分析しようと試みている点です。「特許」はイノベーションを測定するための重要な指標と考えられています。政府・学界はそれを政策決定やトレンドの追跡に、企業は、研究開発戦略、あるいは経営方針の決定に利用します。その際に、単純に特許件数を集計することも有用ではありますが、それはイノベーションの一端を示すに過ぎません。

Top 100では、特許の数量だけでなく、成功率、グローバル性、影響力をあわせた4つの指標を使って分析を行っています。

昨年2017年度のレポートにおいて、日本は最多受賞国となりましたが、8回目となる今年度も、世界最大のイノベーションの先進地域としての地位を継続して獲得しました。日本と米国でTop 100のうち72%を占めています。

引き続き、世界のイノベーションの中心地はアジアへシフトしています。アジアからは48社が受賞しており、2017年度に比べて3社増加しています。米国からは33社が、ヨーロッパからは19社が選出されています。また、今年度は、JFEスチール、三菱ケミカル、BYD、クアンタ・コンピュータ、シャオミ、シスコ、カスペルスキーの7社が初受賞を果たしました。

図1. 2018年度 Derwent Top 100 グローバル・イノベーターの国/地域別内訳  出典:Derwent World Patents Index

図1. 2018年度 Derwent Top 100 グローバル・イノベーターの国/地域別内訳  出典:Derwent World Patents Index

 

図2. Derwent Top 100 グローバル・イノベーター 国/地域別分布(2017年度と2018年度の比較)  出典:Derwent World Patents Index

図2. Derwent Top 100 グローバル・イノベーター 国/地域別分布(2017年度と2018年度の比較)  出典:Derwent World Patents Index

 

2018年度のDerwent Top 100グローバル・イノベーターを分析した結果、主に3つの傾向が見られました。

 

●影響力の強い(ハイ・インパクト)のイノベーションが注目され続ける

イノベーションの性質が変化し、市場における幅広い可能性を持ち、将来的な開発に利用される可能性が高い、高品質の発明が注目されています。複数の特許を獲得した発明や、後発の発明において頻繁に引用される発明が該当します。

●中国の躍進

中国本土が経済をものづくりから知識基盤へと転換しており、Top 100グローバル・イノベーターに選出された中国系企業の数も増加しました。

●注目のテクノロジー

人工知能(AI)と5G モバイル通信の2分野が急成長しています。今回のTop 100グローバル・イノベーターに選出された31社が、ポートフォリオの重要部分としてAI関連の発明を保有しています。また、5Gに関するTop100のハイテク分野からのイノベーションは、特許ファミリー数が2018年には900以上に上昇しました。

レポート全文(日本語版)はこちらからご覧いただけます。

 

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