クラリベイト:日本がリードする先端研究領域と、その領域で活躍する研究者を発表

~ 5度目の「リサーチフロントアワード」において、
11領域11名を選出、表彰 ~

 

[2024年5月22日] クラリベイト・アナリティクス・ジャパン株式会社(日本オフィス:東京都港区)は、本日、卓越した先端研究領域において活躍・貢献が認められる研究者を「第5回リサーチフロントアワード」に選出いたしました。2004年、2007年、2012年、2016年、(2020年はコロナにより中断)に続き5度目の発表となる本賞では、全世界 12,726の先端研究領域(リサーチフロント)から、日本の貢献が高いと認められる11のフロントと、その中で顕著な功績が認められる日本の研究機関所属の研究者のうち2001年以降に学位取得をされた11 名が受賞しました。

 

第5回ジャパンリサーチフロントアワード 受賞者とその研究領域 

シグナル依存運動の走化性方程式の数学解析

東北大学大学院理学研究科 准教授
藤江 健太郎 氏

多重共鳴型TADF材料による高効率・高色純度有機ELデバイスの開発

京都大学大学院理学研究科 教授
畠山 琢次 氏

多重共鳴型TADF材料による高効率・高色純度有機ELデバイスの開発

九州大学高等研究院 教授
安田 琢麿 氏

下水疫学

山梨大学国際流域環境研究センター 教授
原本 英司 氏

下水疫学

東京大学大学院工学系研究科 特任教授
北島 正章 氏

水素結合性多孔質フレームワーク

大阪大学大学院基礎工学研究科 教授
久木 一朗 氏

非エルミート物理における対称性とトポロジー

東京大学物性研究所 准教授
川畑 幸平 氏

ロボティクス向けArtificial Intelligence

九州工業大学 准教授
陸 慧敏 氏

胃癌に対する免疫チェックポイント阻害剤の開発

国立がん研究センター東病院 消化管内科 科長
設楽 紘平 氏

経済学:持続可能な経済発展

金融学:グリーンファイナンスと再生可能エネルギー

東海大学環境サステナビリティ研究所(TRIES) 准教授
タギザーデ ヘサーリ ファルハード 氏

5G対応IoTテクノロジーとセキュリティ、プライバシー、機能性の向上

最先端のネットワーク技術と人工知能技術によるインテリジェント
トランスポートシステム
および都市開発に関する研究

法政大学大学院理工学研究科 准教授
総合理工学インスティテュート 副委員長
余 恪平 氏

 

【リサーチフロントアワードとは?】

リサーチフロントアワードは、今後飛躍的な発展が期待される先端研究領域を特定するとともに、その領 域で世界をリードする日本の研究機関所属の研究者を広く社会に紹介することを目的としています。クラリベイトが分類した22の学術分野において、最も高い頻度で引用されている上位1%の論文(高被引用論文)のうち、後に発表された論文と一緒に引用(共引用)されている論文を分析し、先端研究領域および受賞者の選出を行っています。今回は研究内容とその成果の潜在的な可能性を重視し、最近の被引用数の伸びが著しく上昇傾向にある論文および学術分野に着目してフロントを選出いたしました。12,726のフロントのうち日本の研究機関の存在感が大きい213についてさらに分析し、最終的に11つのフロントを決定しました。

引用分析の要素となる「被引用数」はその研究の影響力を、「共引用」はその論文群がなんらかの研究領域を形作って いる(もしくは形成しつつある)ことを意味します。つまり、これらの観点から論文情報を分析することにより、強い影響 力をもち科学の発展に先導的役割を果たしている、もしくは果たしつつある先端研究領域と、そのコアとなる研究者を 特定することが可能になります。

このリサーチフロントの基本手法は、2004年より科学技術・学術政策研究所(NISTEP)が発行する研究領域の動向調査(サイエンスマップ)に用いられています。

 

≪この件に関するお問い合わせ≫
クラリベイト・アナリティクス・ジャパン株式会社
アカデミア&ガバメント事業部
Email: marketing.jp@clarivate.com