Biopharma

2019年第4四半期のバイオ医薬品のM&Aは前年同期に比べ47%増加

ELISABET CRUCES AND PAUL D’SOUZA Clarivate   英語原文ページ   2020年3月10日 開示されたバイオ医薬品のM&A総額は2019年第4四半期においては増加しました。バイオ医薬品M&Aの上位10件の開示総額は、2018年第4四半期の169億ドルから47%増加して249億ドルとなりました。 2019年第4四半期のライセンス取引は171億ドルで、2018年の同四半期の220億ドルから22%減少しました。主要な取引に関するインサイトを以下に示します。   Top Deal & Deal Maker 第4四半期におけるバイオ医薬品に関する戦略の多くは、初期臨床段階または前臨床開発段階に資産を持つターゲットを獲得することに焦点が合わせられていました(図1)。Novartisは最高額のM&A契約を結び、The Medicines Co.(TMC)に97億ドル(1株当たり85ドル)を拠出しました。TMCは潜在的ブロックバスターであるインクリシラン(プロタンパク質転換酵素スブチリシン/ケキシン9型(PCSK9)遺伝子を阻害するRNAi)によりNovartisの心臓血管系パイプラインを強化しました。   さらに、アステラスは米国企業のAudentesとXyphos(AvidBioticsからスピンオフ)をそれぞれ30億ドル(1株あたり60ドル)と6億6500万ドル(前払金1億2000万ドルを含む)で買収し、遺伝子調節とがん免疫療法ポートフォリオを強化しました。Merck&Co.は、複数癌種に対する臨床AKT阻害剤であるmiransertib(フェーズI / II)およびARQ-751(フェーズI)ならびにBTK阻害剤ARQ-531(フェーズI)を持つArQuleと引き換えに27億ドル(1株当たり20ドル)を拠出しました。   ロシュは、Promediorに対して13億9,000万ドル(前払金3億9000万ドルおよびマイルストーンの10億ドルを含む)を拠出し、自己免疫疾患領域における利益を高めました。最後に、AlexionはAchillionを買収し、発作性夜間夜間ヘモグロビン尿症(PNH)およびC3糸球体症に対してフェーズIIにある第一世代ファクターD阻害剤のACH-4471(danicopan)、PNHを含む補体介在性疾患に対するフェーズIにある第二世代ファクターD阻害剤の経口薬であるACH-5228を含む複数の臨床候補を手に入れました。 図1. 2019年第4四半期のM&Aトップ10 出典: Cortellis Deals Intelligence   アジア太平洋地域のM&A活動は日本に集中 2019年第4四半期のアジア太平洋地域における顕著なM&A活動は日本企業によるものでした(取引に関与している10社のうち7社は日本に本社を置いています)。前述のとおり、アステラスは37億ドルでAduentesとXyphosを買収し、旭化成は13億ドルでVeloxis Pharmaceuticalsを買収しました。   武田は、シャイアーの買収後もリストラ活動に積極的であり、非中核資産の売却を継続しています。インドの製薬会社Lupinは、日本の子会社である協和ファーマをプライベートエクイティ企業のUnison Capital Partnersに5億2500万ドルで売却しました。日本に本拠を置く東和薬品は、スペインにおるEsteveのジェネリック部門であるPensa Unvestmentsに約356百万ドルを拠出し、欧州および米国市場での存在感を強めました。   疾患分野にまたがる高価値のライセンス取引 総取引額のトップ10をリードしたBeiGeneは、Amgenの抗体blinatumomab(Blincyto)とdenosumab(Xgeva)ならびにプロテアソーム阻害剤(Kyprolis)に対する地域販売権​​を獲得することにより、中国のがん市場におけるシェア拡大を目指しました。ロシュはトップ10(図4)の中で最大数のライセンスを保有しており、それぞれ異なる取引相手との2つのディールではバイヤーとなり、その合計予測値は46億ドルでトップ10ライセンスの全体価値の27%です。 図2. 2019年第4四半期のトップ10ライセンス取引 出典: Cortellis Deals Intelligence       編集者注:この分析に用いた全データは、Cortellis […]

2019年第3四半期バイオ・医薬品業界のライセンシングは前年同期比51.8%増加

ELISABET CRUCES PHARMACEUTICAL INDUSTRY ANALYST   バイオ・医薬品業界のライセンス総数は、2019年第3四半期には世界的に支出の大幅な増加がみられ、2018年の同時期の245億ドルから51.8%増加して372億ドルとなりました(図1)。2019年第3四半期には、1,377件の新規ディール(M&Aおよびダイベストメントを除く)が登録され、これは2018年第3四半期の1,116件から23.4%増加しました。   原文サイトはこちらから 原文サイトのフォーム入力で完全版レポートのダウンロードが可能です。   Total disclosed biopharma licensing exhibited strong growth in worldwide spend during the third quarter of 2019, driving a 51.8% increase to $37.2 billion from $24.5 billion in the same time period in 2018 (Figure 1). 1,377 new deals (excluding mergers & acquisitions and divestments) […]

インドは生物学的製剤とバイオシミラーの新たなハブになるのか?

DR. MANDAKINI GOEL SR. SOLUTION CONSULTANT 世界の製薬業界は、化学ベースの薬剤から生物学的製剤およびバイオシミラーへの移行に直面しています。以前は低分子化合物製剤が研究を独占しており、主要な市場シェアを獲得していましたが、高分子化合物製剤(生物学的製剤とバイオシミラー)の出現により、製薬業界は急速に変化しました。 ここではバイオテクノロジーベースの医薬品開発を促進するためのインド政府の取り組みをご紹介します。 原文サイトはこちらから 原文サイトから新興国のバイオセラピューティクスに関する詳細な分析レポートのダウンロードが可能です。   The global pharmaceutical industry is facing a shift from chemical-based drugs to biologics and biosimilars. While small molecule therapeutics had previously dominated research and captured major market share, the advent of large molecule therapeutics (biologics and biosimilars) has rapidly transformed the pharmaceutical industry. Given […]

Cortellisレポート: 2019年第2四半期のM&A取引総額は7%減の1,053億ドル

ELISABET CRUCES PHARMACEUTICAL INDUSTRY ANALYST     Cortellis Deals Intelligence : 2019年第2四半期のグローバルでのバイオ医薬品に関するM&A取引の実態調査   In early 2019, we released an in-depth analysis of 2018 deals activity. Here, we examine more recent activities and discuss mergers and acquisitions in the second quarter of 2019.   More deals, but lower total value Total disclosed biopharma mergers and acquisitions […]

レポート:2019年 第2四半期のバイオ医薬品ライセンシングは330億ドルを突破

PAUL D’SOUZA PHARMACEUTICAL INDUSTRY ANALYST     英語版はこちら 本年度は既に2018年のバイオ医薬品関連ディールについての詳細な分析報告を発表しています。このブログでは、2019年の第2四半期のライセンス契約に焦点を当てて、より最近のバイオ医薬品の提携活動を検証しています。 2018年第2四半期と比較してバイオ医薬品のライセンスは47%急増 開示された2019年第2四半期におけるバイオ医薬品のライセンス供与総額は、世界的に支出が大幅に増加したこともあり、2018年 同時期の228億ドルから335億ドルへと前年同期比46%の増加を示しました(図1)。登録済みの新規ディールの総件数は1,069件と、前年同期比(1,103件)で3%減少を示しました。 図1:過去5四半期におけるディール量と開示されたディール総額の推移 出典:Cortellis Deals Intelligence   ライフサイエンス領域において動きのあるライセンス活動の指標として、Cortellis Deals Intelligenceは2019年の第2四半期中で5億ドル超に相当する18の高額な新規ライセンスディールに関する情報をモニターしました。。これらの取引の多くは、小規模なアップフロントおよび大規模なマイルストーン支払いで構成されたディスカバリー段階のアセットに関するもので、臨床開発およびそれ以降に進む際のリスクの広がりに対する投資の懸念を反映しています。その一方で大手製薬会社は、創薬の専門知識と技術を備えた小規模なバイオテック企業および組織に多大な投資を続けています。オンコロジー領域は依然として重要な疾患フランチャイズの位置づけを占め、最高額のディールは眼科疾患に関するものでした。 トップディールとディールメーカー シャイアー社買収後、武田薬品工業株式会社はリフィテグラスト点眼液シードラをノバルティス社に34億ドル、マイルストーンにおいて最大19億ドルで売却しました。これは、消化器疾患領域、希少疾患領域、⾎漿分画製剤事業、オンコロジー領域、神経疾患領域におけるポートフォリオを優先したことが背景にあります。 ユビキチンプロテアソーム系において制御不可能なタンパク質分解によって腫瘍の発生を引き起こす可能性のある特異なユビキチンE3リガーゼについて、ヌリックス社との提携により、ギリアド社はDNAエンコードライブラリによるスクリーニングから5つの化合物の取得が可能になり、タンパク質制御領域における存在感を増しています。 ギリアド社はGoldfinch Bio社とのパートナーシップを通じ小規模なバイオテック企業へ継続的に力を入れており、糖尿病性腎臓病に対する腎臓オルガノイドプラットフォームやGoldfinch’s Kidney Genome Atlasといった情報プラットフォームを介してヒトIPS由来の腎細胞開発を進めています。その後、遺伝子構成とバイオマーカーの反応に基づいて治療に反応する可能性のある患者を層別化するといった高精度医療(プレシジョンメディシン)が適用されることになります。 前四半期と同様に、バイエル社、イーライリリー社、ギリアド社を筆頭に大手製薬企業がライセンス市場を席巻する形となりました。 APAC地域でバイオ医薬品のライセンス費用が215%急増 2019年の第2四半期に、バイオ医薬品のライセンス費用の開示総額は、前年同期の36億ドルから215%増加して112億ドルになりました。アジア太平洋(APAC)に拠点を置く組織を含む235件の新規ディール(合併と買収を除く)が記録されており、前年の第2四半期の281件から16%の減少となりました(図2を参照)。 図2:過去5四半期における、APAC地域をベースにしている組織が関与するディール量と開示されたディール総額 出典:Cortellis Deals Intelligence   編集者注:この分析に寄与するすべてのデータは、Cortellis Deals Intelligenceから入手したものです。   英語版はこちら   アジア太平洋地域の詳細な調査、主要なマイルストーンの詳細、および2019年第3四半期のライセンスに関する初期の見通し(いくつかの重要な新規取引レポートの追加を含む)を含む著者の2019年第2四半期の完全な分析をダウンロードできます。コピーをダウンロードするには、英語版ページのフォームに記入してください。 業界最高の品質と最大のディールデータベースであるCortellis Deals Intelligenceが、どのようにして最高のディールを見つけるお手伝いができるのかについては、こちらの動画をご覧ください。