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MaaS(Mobility as a Service)の最新研究をリードする国は?トヨタや日立の論文も

MaaS(Mobility as a Service)の最新研究をリードする国は?トヨタや日立の論文も 2019年11月 シニア・データコンサルタント 安藤 聡子   ●● as a Service (XaaS)という表現を目にすることが増えた昨今、MaaS(Mobility as a Service)も例外ではありません。MaaSとは – いろいろな種類の交通サービスを、需要に応じて利用できる一つの移動サービスに統合する – と定義されています。しかし、研究者によっても定義が異なり、共通の定義がないというのも現状です。新聞等でもよくみられるようになったこの技術に関して、どの国や企業がリードし、世界ではどのような論文が注目されているでしょうか。   目次 MaaSの論文数の世界動向 MaaSの注目論文 MaaSの日本の注目企業 まとめ   MaaSの論文数の世界動向 MaaSの研究は2013年ころより上昇し始め、2015年から2018年にかけては急激に論文数が増えています(図1)。国別の傾向を見ると、やはり欧米中心に論文数が多く、日本は9位という順位になっています(図2)。 注:論文数は、Web of Science core collection収録のArticle,Review、Proceedings Paper (2019年8月現在)   MaaSの注目論文 「MaaS(Mobility as a Service)」で被引用数の多かった論文 2017年のMobility as a Service: A Critical Review of Definitions, Assessments of Schemes, and Key […]

実はまだ増加しているヒアリ。研究論文から世界の動向や最新の研究を知るには?

実はまだ増加しているヒアリ。研究論文から世界の動向や最新の研究を知るには? 2019年11月 ソリューション・コンサルタント 古林 奈保子   2017年の5月に初めて日本でヒアリが発見された時には大きな話題になり、私も子供に「アリは触っちゃだめだよ」と声をかけたのを思い出します。あれから時折ニュースに出るものの、忘れかけている人もいるのではないでしょうか。国立環境研究所によると、2019年10月の東京港青海ふ頭における調査で、ヒアリは「一定の規模のコロニーを形成しており、多数の有翅女王アリ(50個体以上)を含んでいたことが確認された」としています。南米大陸原産のアリですが、1930年以降北米に、2000年以降にアジア・太平洋地域に広がったと言われています。今回は研究論文から、ヒアリ研究の世界動向と最新の研究成果に迫りたいと思います。   目次 ヒアリ研究の世界動向 ヒアリ研究の注目論文 まとめ   ヒアリ研究の世界動向 ヒアリをトピック(論文タイトル・抄録・キーワードを対象)で検索すると、年々論文は増え、2000年以降急激に論文が増えています(図1)。これはちょうどアジア・太平洋地域への広がりと同時期です。その後、2015年には一度論文数は減少していますが、日本での発見の2017年の前後に、再び上昇に転じています。国別の論文数を見ると、米国が圧倒的に多く、全体の70%の論文に米国所属の著者が含まれています。日本は10位で、2017年の発見以降、論文が増えています。また、ここで特徴的なのは他の分野ではトップ10入りしないことが多い、ブラジルやアルゼンチンが上位10位に並んでいることです(図2)。   ヒアリ研究の注目論文 ヒアリ研究の注目論文をいくつかピックアップしたいと思います。1報目はヒアリのゲノムについての論文で高被引用論文に選ばれています①。こちらは、オープンアクセス論文ですので、どなたでも無料で読むことができます。2報目は日本の研究者が書いた、最近注目度が高い論文です②。ヒアリへの対応について、ワサビを用いる、という具体的な拡散防止に関する論文です。この論文は兵庫県立大学、沖縄科学技術大学院大学、台湾大学による国際共著論文です。   ①ヒアリ研究の高被引用論文(同出版年・同分野で被引用数が上位1%の論文)かつオープンアクセスの論文 The genome of the fire ant Solenopsis invicta(本文を読む) By: Wurm, Yannick; Wang, John; Riba-Grognuz, Oksana; et al. PROCEEDINGS OF THE NATIONAL ACADEMY OF SCIENCES OF THE UNITED STATES OF AMERICA   Volume: 108   Issue: 14   Pages: 5679-5684   Published: […]

ノーベル賞でさらに盛り上がる「リチウムイオン電池」の注目論文と最新の研究動向は?

ノーベル賞でさらに盛り上がる「リチウムイオン電池」の注目論文と最新の研究動向は? 2019年11月 シニア・データコンサルタント 安藤 聡子   2019年のノーベル化学賞の受賞テーマは「リチウムイオン電池の開発」でした。リチウムイオン電池の論文は最近急増しており、87,000報も収録されています。その中でも今回の受賞者John B. Goodenough、M. Stanley Whittinghamの最多の引用を受けたこのテーマの論文は現在被引用数でみると全分野の論文の中でもトップ中のトップの論文として目立っています。このようにノーベル賞クラスの論文は、被引用数が際立っていることが多く、成長が著しいため、論文数が多いテーマの場合も中心となる論文を被引用数からみつけることができます。   目次 リチウムイオン電池の論文数推移 リチウムイオン電池研究とクラリベイト引用栄誉賞 ノーベル賞受賞者の最も引用された論文 まとめ   リチウムイオン電池の論文数推移 2019年ノーベル化学賞のテーマは「リチウムイオン電池」でした。富士経済の報告によりますとリチウムイオン電池の応用範囲は幅広く、すでにその市場は2017年に3兆円に達しています。今後は車載電池への応用など、ますますその市場の成長が期待されており2022年には2017年の2倍以上にもなるという予測もでています。関連した研究が盛んにおこなわれているかどうかをみると、論文数も非常に伸びています(図1) 図1 「リチウム」と「電池」で検索したWeb of Scienceのレコード数推移(2019年11月6日現在)   リチウムイオン電池研究とクラリベイト引用栄誉賞 クラリベイト・アナリティクスでは毎年9月に、クラリベイト・アナリティクス引用栄誉賞(2016年まではトムソン・ロイター引用栄誉賞)として、引用からみた「ノーベル賞クラスの研究」とそのテーマの中心となる研究者を発表しています。2019年のノーベル化学賞受賞者3名のうち、John B. Goodenough、M. Stanley Whittinghamは、2015年に「リチウムイオン電池の開発を導いた先端的研究」で引用栄誉賞を受賞しています。このようなノーベル賞クラスの研究の多くは、引用回数が1,000回以上になっていることが多く、この二人の研究も例外ではありませんでした。ちなみに引用回数1,000回以上の論文は、Web of Scienceが収録している論文全体のわずか上位0.04%です(図2)。 図2 引用回数の累積度(Web of Science core collection Article, Review, Proceedings Paper )   ノーベル賞受賞者の最も引用された論文 John B. Goodenoughの最多被引用論文 Phospho-olivines as positive-electrode materials for rechargeable lithium batteries(全文を読む) […]

Web of Science アラート機能アップデートのお知らせ

Web of Science アラート機能アップデートのお知らせ   11月5日より、Web of Scienceのアラート機能がより便利にお使いいただけるようになりました。 主な変更点は以下になります。 ・関連度の高い上位検索結果をモバイル機器でも読みやすく配信。 ・メールアラートの設定、変更がよりわかりやすく簡単に。 ・横断検索(All Database)のアラート機能を追加。 詳しくはこちら(英文)をご参照ください。 尚、プロキシ設定にてご利用いただいておりますお客様機関におかれましては、新しくなったアラートページにアクセスが出来なかった場合、新しいURLを追加して頂く必要がございます。 お手数ですが、こちらのページをご参照のうえ、追加をお願いいたします。 ご不明な点がございましたら弊社カスタマー・サービスまたは担当営業までお知らせください。 引き続き弊社製品・サービスのご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。   本件問い合わせ先 クラリベイト・アナリティクス・ジャパン株式会社 カスタマー・サービス E-mail : :ts.support.jp@clarivate.com トール・フリー: 0800-888-8855 電話番号: 03-4589-3107 電話受付時間: 平日午前9時30分~午後5時30分

CSVとは?ポーター氏の論文からCSVの世界動向と最新の取組を知る

CSVとは?ポーター氏の論文からCSVの世界動向と最新の取組を知る 2019年10月 ソリューション・コンサルタント 安藤 聡子 2011年1月にHarvard Business Reviewにてマイケル・ポーター氏が「次世代型CSRともいえるCSV社会にとって利益となることが企業にとっての利益となる」とし、「CSV」という概念を提唱しています。CSR(企業の社会的責任)は多くの企業と取り入れられ、知名度があがっています。一方で、昨今CSV(Creating Shared Valueの略。「共通価値の創造」)が注目されていますが、みなさんはご存知でしょうか。今日はCSVに着目し、研究論文を通して世界の動向や注目企業・機関や読むべき注目論文を紹介したいと思います。 目次 CSVとは – CSRとの違い CSVの注目論文 CSVの国別動向   CSVとは – CSRとの違い CSV(Creating Shared Value)はアメリカ、ハーバード大学の経営学者マイケル・ポーターのアイデアで、次世代型CSRともいえるでしょう。CSVは「社会問題の解決と利益の創出」は両立するという考え方であり、自社のバリューが社会問題の解決に貢献してこそビジネスの発展があるという考え方です。 比較されることが多い、CSRとの違いはなんでしょうか。CSRはCorporate Social Responsibility の略で、「企業の社会的責任」と訳されます。CSRは企業の主体としてる事業と関連のない事業にも当てはまりますが、対するCSVは自社の事業活動を通じて社会的な課題の解決を目指します。   CSVの注目論文 ” Creating Shared Value” という論文は2011年1月にHarvard Business Review(巻: 89 号: 1-2 ページ: 62-77 特別号: SI)(抄録)に掲載され、これまでに1,500回以上引用されています。過去10年間に同ジャーナルに掲載された論文の中で最も引用されている非常に影響力の大きい論文です。この論文を引用している1500報の論文の中でも最も引用が多い論文は持続可能なビジネスモデルについての2013年の論文です。 Business models for sustainable innovation: state-of-the-art and steps towards a research agenda(JOURNAL OF CLEANER […]