Month: September 2016

トムソン・ロイターが世界の特許動向を分析した『2016年 技術革新リポート』を発表。世界のイノベーション活動は2桁成長を遂げていることが明らかに

トムソン・ロイターが世界の特許動向を分析した『2016 技術革新リポート』を発表。世界のイノベーション活動は2桁成長を遂げていることが明らかに ~大学・政府・研究機関の参入増加により、オープンイノベーション・モデルが発展~   2016年9月29日(日本時間) 米国フィラデルフィア発 *米国時間2016年5月11日に発表されたプレスリリースの抄訳です。   世界的な情報サービス企業であるトムソン・ロイター(本社:米国ニューヨーク、日本オフィス:東京都港区)は、『2016年 技術革新リポート~主要12技術分野における技術革新の動向』を発表しました。本リポートは、トムソン・ロイターの分類による12の主要な技術分野において、企業の特許活動から世界の技術革新の動向を調査・分析し、技術分野ごとにアジア、欧州、北米の各地域の特許出願人上位10社のランキングを示したものです。更に、学術論文、引用数を分析し、最も活動的及び影響力のある科学研究機関を示しています。 本リポートの分析では、2015年における世界の国際企業、教育機関、政府および研究機関における技術革新は、記録的な飛躍を遂げていることが明らかとなりました。今年で7年目となる本分析では、特許出願、学術論文を含む世界の知的財産データを、主要12分野におけるイノベーション活動の指標として捉えています。今年の分析では、世界のイノベーション活動が対前年比で2桁成長を遂げていることが明らかとなりました。特に、医療機器、家電、航空宇宙・防衛、情報技術および石油・ガス分野における成長が顕著でした。また、自動車関連分野における代替電力自動車技術では、首位のトヨタを始めとした日本企業が大半を占め、同分野を日本がリードしています。   【2016年 技術革新リポートの調査方法】   使用データベース: トムソン・ロイター独自の手法で編集・強化された特許情報であり、50年以上に渡り、世界で最も信頼されている特許情報のDerwent World Patents Index ®(DWPISM) 、アート、人文、科学、社会科学などの分野を網羅した世界最大の科学引用データベースであり、研究発見や分の究極の判断基準の Web of Scienceを使用しています。   調査期間と調査対象: 2015年の1年間、またはリポートに示された該当期間に取得された登録特許および公開特許データ(審査済み、未審査の両方を含む)を集計し、技術革新の動向を分析しています。 本リポートは、Derwent World Patents Index®(DWPISM) におけるファミリー(発明)を単位として分析を行っています。   分析分野: トムソン・ロイターの分類による主要な12の技術分野: 航空宇宙・防衛、自動車、バイオテクノロジー、化粧品・健康用品、食品・タバコ・発酵飲料、家電、情報技術、医療機器、石油・ガス、製薬、半導体、電気通信。   本リポートによる主な所見は以下の通りです: 2桁成長を遂げたイノベーション活動: 2015年の世界の総特許数は13.7%の成長を遂げました。これは本分析を開始した2009年に比べると、100%以上の成長率となります。一方、新たな学術論文の総数は、対前年比で19%の減少を見せています。これは2009年に比べると、27%の減少となります。 医療機器、家電、航空宇宙・防衛分野が成長をけん引: 前年度比において減少を見せた唯一の分野はバイオテクノロジー分野でした。本分野は前年度比で2%の減少を見せました。 バイオテクノロジー分野の減少: 対前年比で最も大きな成長が見られたのは、医療機器(27%)、家電(21%)、航空宇宙・防衛(15%)、石油・ガス(14%)および情報技術(13%)でした。 オープンイノベーション・モデルの発展: 企業、大学、政府、研究機関がパートナーシップを組んで新たな技術を市場に投入するオープンイノベーションが増加しています。これらのオープンイノベーションが発展している事実は、多くの多国籍企業や影響力のある科学研究機関が参入してきたことにより証明されました。化粧品分野におけるオープンイノベーションが活発な組織として名を連ねるのは、サンパウロ大学(ブラジル)、米国食品医薬品局に続き、プロクター&ギャンブル(米国)が上位3位にランクインしています。また、自動車関連分野では、ミシガン大学(米国)、トリノ・ポリテクニック大学(イタリア)に加えて、フォード・モーター(米国)がランクインしています。 2015年は様々な分野で大きな飛躍のあった年でした。長年期待されてきた自動運転者が初めて公道で試運転されました。国際宇宙ステーションの滞在最長記録が更新されました。初めてバイオシミラー(バイオ医薬の後発品)の認可が下りました。これらの技術革新は、従来あった境界線を越え、人間の想像力の限界に挑戦してこそ実現したイノベーションです。トムソン・ロイターは、今後も特許や学術論文をイノベーション活動のひとつの指標として、未来の成長技術分野を予測していきます。 リポートの本編は、こちらからご覧ください: 2016年 技術革新リポート ~主要12技術分野における技術革新の動向~   【Derwent World Patents […]

「トムソン・ロイター引用栄誉賞」(ノーベル賞予測)2016年、日本からの受賞者は3名

「トムソン・ロイター引用栄誉賞」(ノーベル賞予測)2016年、日本からの受賞者は3名 ~ 京都大学 本庶佑氏(医学・生理学)、崇城大学・熊本大学 前田浩氏(化学)、国立がん研究センター 松村保広氏(化学)~ 2016年9月21日(日本時間) 米国ペンシルバニア州フィラデルフィア発 *米国時間9月21日0時に発表されたプレスリリースの抄訳です。   世界的な情報サービス企業であるトムソン・ロイター(本社米国ニューヨーク、日本オフィス:東京都港区)は、2016年の「トムソン・ロイター引用栄誉賞」を発表いたしました。2002年より毎年9月の発表が恒例化されている本賞は、学術論文の引用データ分析から、ノーベル賞クラスと目される研究者を選出し、その卓越した研究業績を讃える目的で発表されるものです。15回目となる本年は、日本人研究者3名を含む合計24名が受賞しました。このうちハーバード大学のStuart L. Schreiber氏は2度目の受賞となりました。本賞で二度の受賞を果たしたのは、過去には理化学研究所の十倉好紀氏のみで、異なる研究トピックにおいても非常に卓越した業績が讃えられています。 日本からは、化学分野において2名、医学・生理学分野から1名が選出されました。崇城大学DDS研究所特任教授・熊本大学名誉教授の前田浩氏と、国立がん研究センター先端医療開発センター新薬開発分野分野長の松村保広氏は、ともに「がん治療における高分子薬物の血管透過性・滞留性亢進(EPR)効果の発見」において今回の受賞となりました。また、京都大学客員教授の本庶佑氏は、「プログラム細胞死1 ( PD – 1 )およびその経路の解明により、がん免疫療法の発展に貢献」による受賞となりました。   <医学・生理学> 京都大学 客員教授 本庶 佑(Honjo Tasuku)氏 「プログラム細胞死1 ( PD – 1 )およびその経路の解明により、がん免疫療法の発展に貢献」 ■受賞コメント 『この賞に選ばれましたことは誠に光栄なことと存じます。ありがとうございます。わたしたちの研究がガン治療に役立ち人の命を救えたという事が何よりの喜びです。』 * * * * * <化学> 崇城大学DDS研究所 特任教授 熊本大学 名誉教授 前田 浩(Maeda Hiroshi)氏 「がん治療における高分子薬物の血管透過性・滞留性亢進(EPR)効果の発見」 ■受賞コメント 『癌に薬剤をピンポイントにターゲッティングするEPR効果発見から30年を経て、それがようやく世界に広く浸透し、この度、トムソン・ロイターによって評価されましたことに対し研究者としてこの上ない喜びを感じております。この受賞により、EPR効果の原理を充分に理解した癌治療法の臨床への応用に広く関心を持っていただけることと思います。このような名誉ある賞を頂けましたことは、今後の研究の励みになります。誠にありがとうございます。』 * * * * * <化学> 国立がん研究センター先端医療開発センター新薬開発分野 分野長 松村 保広(Yasuhiro Matsumura)氏 「がん治療における高分子薬物の血管透過性・滞留性亢進(EPR)効果の発見」 ■受賞コメント 『30年以上前、がんによる血液凝固に端を発する、腫瘍血管透過性亢進により、抗体などの高分子蛋白が腫瘍に集まりやすいというEPR効果を見出して以来、血液凝固系分子抗体を作り、CAST (Cancer Stromal Targeting) 療法を提唱しました。また、種々のがん特異抗体も作りました。今回の受賞を誇りとし、私どもの抗体医薬が患者さんの役に立つことを証明するまで、研究開発に全力を尽くします。』   <トムソン・ロイター引用栄誉賞とは> トムソン・ ロイター引用栄誉賞は、トムソン・ロイターのデータベースを用いた論文・引用分析において、ノーベル賞クラスと目される研究者を発表するものです。世界 トップクラスの研究者の功績を讃え広めることで、科学がより身近なものとして認知されることを目的に、2002年からノーベル賞に先駆けた発表を恒例化しており、本年が第15回目となります。 […]